「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です」昔、ダビデ王が言った言葉です。あなたがどんなにむずかしい問題に直面していても、あるいはどんな決断を下さなければならなくても、あなたはダビデ王が抱いていたと同じ確信をもつことができます。ルイズ・ジェッター・ウォーカー著、ジュディ・バーテル翻案によるこの学習コースは、あなたにとって聖書への入り口となり、聖書を学ぶ助けとなります。この学びを通して、神は私たちが求めるときに、私たちの状況をどのように判断し、助けてくださるのか、洞察を深めましょう。

聖書を学ぶことは、あなたの人生に影響を及ぼし、そして他の人々の人生に影響を及ぼします。この課では、聖書を研究することがあなたにとってどのように益となるのかを学びます。トピックとしては、聖書を学ぶことの理由、利益、継続して学ぶことの重要性を見ていきます。

神はどのようにして聖書を私たちに与えてくれたのか、不思議に思ったことはありますか？聖書はおそらく天使によって書かれて、誰かが見つけるまで置いておかれたものでしょうか。神は多くの人生の歩みをもつ人たちの中から、ごく普通の人たちを用いて、しかも何百年もの長い期間にわたって、その人たちに書かせて、私たちが今聖書と呼んでいる本を、私たちに与えてくださったのです。いろいろな人たちが書きながら、聖書には一致と調和があります。そのこと自体、決して変わることのない神が書かれたという、大きなあかしです。

聖書も私たちが必要なものを見つけ出せるように配列されなければなりません。聖書の出版者はこのことを知っています。翻訳が違っていても、聖書にはすべて同じ章と同じ節が載っています。誰でもさがしているところがわからなくならないためです。

この課では、聖書引用句の呼び方と書き方、私たちが見つけたいと思っている主題や聖句をさがすのに役立つ参考書の用い方を学びます。

歴史の本には、英雄が出てくるのが相場ですが、旧約聖書にはその時代の一般民衆が出てきます。これらの歴史物語はとても大切です。なぜなら、その歴史によって、神がご自分の民をどのように取りあつかっておられるかが、よくわかるからです。旧約聖書の各巻は５大テーマに分けることができます。第３課で、章や節といった書巻の小さな区分について学びました。ここでは、主な区分、分類を見ることにしましょう。

新約聖書が書かれつつあった頃、旧約聖書の様子は非常に大きく変化しました。預言者の時代は去り、多くの人たちは霊的な物事に無関心でした。神がこの時代に、ご自分の御子をおくられたのは決して偶然ではありませんでした。ギリシャ人は福音を伝えるための共通言語を提供し、ローマ人は伝道のための合理的な保護と自由を与えました。

ほとんどすべてのクリスチャンは、遅かれ早かれ次のような疑問にぶつかります。「聖書が真理であることをどうやって知るのか？」

この疑問は新しいものではありません。人間の最初の誘惑は、神のことばに対する攻撃をもって始まりました。へびの姿をした悪魔はエバに言いました。「神は本当に言ったのですか。」（創世記３：１を見てください。）悪魔は今も同じ疑いをほのめかしています。「神は本当にそう言ったのですか？」